1966-03-25 第51回国会 参議院 予算委員会 第18号
あるいはまたペニシリンそのものに対する病源体の抵抗力、抗体というものもだいぶ進んできた。そういう薬の面からの影響がいままでよりも非常に効果が低下をしたというような点もあるのではないか。また最近の青少年の非行化というようなそういう面、そういう生活のあり方ということ等もこの性病の蔓延傾向を助長しているのではないか。
あるいはまたペニシリンそのものに対する病源体の抵抗力、抗体というものもだいぶ進んできた。そういう薬の面からの影響がいままでよりも非常に効果が低下をしたというような点もあるのではないか。また最近の青少年の非行化というようなそういう面、そういう生活のあり方ということ等もこの性病の蔓延傾向を助長しているのではないか。
ただ御質問になります第一のペニシリンそのものが完全であったかどうかという点でございます。このペニシリン・ショックの問題が起りましてからまず第一に考えられましたのは、今お話のようにペニシリン自体がおかしいのではないかということが問題になりまして、ここ数年間検討されたのであります。最初のうちは何かペニシリンの中に不純物が入っておってそれが作用するのではないかということで検討されました。
なお今後検討の結果別の結論が出るかもしれませんが、ただいまのところでは、ペニシリンそのものがそういう作用を起す性質があるんだということになっておるわけでございます。
しかしこのペニシリンそのものに対する副作用というものに対してすでにどうかというと、これに対して死亡した例が七例も発表になっておる。あるいは静脈注射は二点二十三円である。そうしてこの静脈内注射はサルバルサンにつきましても不慮の死を遂げた者がある。いわゆるヨード過敏症によって不慮の災厄を起しているというようなことを考えましたときに、その責任というものはだれが背負うのか。